「知識を繋げる」「人と繋がる」「世界を繋げる」という教育のビジョンを実現させる様々な取り組みを行なっています。リアルな発表会や研究会はもちろん,生徒・教員全員が一人一台のiPadを持ち,保護者も含めて全員が校内限定SNSのアカウントを持っているメリットを最大限に活用し,オンライン上でも教育活動の成果を共有し,聖徳学園のビジョンへの理解を深めています。
中学1年生は1年間のSTEAM授業の成果として,SDGsをテーマとしたコマ撮りのクレイアニメーション製作にチャレンジしています。SDGsについて各自が調べてグループでのミニプレゼンテーションを繰り返して基本的な理解を深め,ゴールの1つを選び,それに基づいた内容の映画を構想します。ストーリーテリングについては国語,クレイモデル作成は美術,BGMの作成は音楽と教科を横断してのプロジェクトとなっています。年度末には現役の映画監督をお招きして「聖徳映画祭」を開催し,それぞれのグループが製作した映画を全体で鑑賞します。映画監督やゲストとの質疑応答を経て,最終的に最優秀作品が選ばれ,レッドカーペットの上でオスカー像を授与されます。2019年度からはコロナ禍の影響でYouTube上での限定公開を用いて作品を共有しています。
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中学では,地元である武蔵野市の地域課題に取り組んでいます。実際にフールドワークを行ったり,企業や公的機関に連絡を取ったりして地域の現状について理解を深めていきます。そこでの理解を元に,武蔵野市の課題を中学生なりに見出して設定します。課題を解決できる具体的で尚且つ自分たちで実践可能な取り組みを検討します。考え出した取り組みは可能な限り行ってみて,その結果や今後の方針も含めて最終の発表会でプレゼンテーションします。大学の先生や起業経験のある方など,学外の様々な方々のアドバイスやご意見をいただく素晴らしい機会となっています。
今春の発表会は残念ながらオンラインでの実施となりましたが,代表グループはモニターの向こうにしっかりと語りかけることができたと思います。
高校2年生全クラス対象に「日本にいながら出来る国際協力」をテーマとした授業(SDGs)を行っています。STEAM(情報)とコラボレーションし,国や地域についてICTを活用して調査を行い,現地の問題や課題を見つけ出します。解決策について検討し,中間発表会でプレゼンテーションを行い,大学や企業,JICAの方々のご協力を得て,ご意見やアドバイスをいただいています。中間発表までの段階では具体性に乏しかったり,その地域の実情に会っていなかったりするグループもありますが,中間発表で見つめ直し,検討し直すことによってブラッシュアップされ,取り組みが大きく前進します。
最終発表会では,学外の協力者だけでなく,中学生も含めて他学年の生徒や保護者も参加し,ポスタープレゼンテーションや代表者によるグループプレゼンテーションが展開されます。STEAM&Globalを推進する聖徳学園のビジョンを学園全体で共有する大事な機会となっています。
今春はコロナ禍によりオンラインでの開催となりましたが,配信によるプレゼンテーションの良さを活かし,より多くの生徒や保護者,学外の方にご覧いただくことができました。
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国際協力ボランティアグループが中心となって企画するグローバルイベントの一つです。教育機関や起業,団体のご協力をいただき,世界の様々な地域の様子や現地での活動等についてスピーカーにお話をいただきます。生徒は事前に自分の関心のあるスペースを申告して,プレゼンテーションやワークショップに参加します。スピーカーは社会人だけでなく,大学生や在校生が務めることもあります。