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中学入学式

2020/6/7

ようやく生徒が登校できるようになって1週間,待ちに待った入学式を行いました。

「密」を出来るだけ避けましょうということで,1クラスずつの入学式となり,1日で時間を分けて3回の入学式でした。

生徒は入場すると担任の呼名に返事をして,学校長から入学の証として生徒証を一人ずつ渡されました。

緊張の面持ちで学校長の式辞に聞き入る新入生。

新入生代表による「誓いの言葉」。

式の後にはクラス毎の記念撮影を行いました。

やっと入学した実感があったかな? 来週も元気に登校しましょう。

 

<学校長式辞>

みなさん、聖徳学園中学校へのご入学おめでとうございます。

在校生の先輩たちも、教職員も皆さんを心から歓迎いたします。毎年お祝いの言葉を述べますが、今年ほど、この言葉にうれしさを感じたことはありません。

コロナウイルスの感染拡大で、入学式を延期せざるを得ませんでした。小学校生活の最後が休校となり、新たな中学校生活を楽しみにしていた人はどんなにがっかりしたことでしょう。

 入学式を行うにあたって、私は次の二点について考えました。

第一には、これから六年間の聖徳学園の教育は、生徒と保護者、教員が一緒になって作り上げていく物です。ですから、保護者の皆様と一緒に入学をお祝いしたい。第二に、入学の証しとして身分証明書を直接、生徒の皆さん一人一人にお渡ししたい、ということです。

しかし、密集した環境や大人数での集会は避けなければなりません。そこで、本来ならば中学一年生全員が参加して多くの人でお祝いすべきところ、在校生や来賓の参列もなく、保護者の参加もお一人だけにしていただき、クラス単位でというかなり簡素な式になってしまったことをお許しください。

保護者の皆様、入学式もないまま休校という事態となり、ご心配・ご負担をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。本日、手塩にかけて育てられたお子様の晴れ姿を見て、感慨もまた格別であると存じます。お子様が六年後にそれぞれの夢に向かって本校を旅立てるよう、全教職員心を一つにして教育にあたってまいります。

これからは、生徒の皆さんにお話しします。 学校に登校できない中、いきなりiPadを使っての勉強が始まりました。初めての体験でとても苦労したと思います。しかし、皆さんが新しい学びに挑戦してくれたこと、うれしく思っています。休校期間中、うまく勉強できた人、そうでない人もいることでしょう。中にはみんなについていけるかなと不安な人もいるかもしれません。

でも、心配はありません。先生方はみなとてもやさしいです。分からない事、心配な事があれば遠慮なく質問したり、相談してください。中高六年間の道はまだ始まったばかりです。あせらずにいきましょう。ソーシャルディスタンスに気をつけながら、たくさんのお友達を作ってください。そして、聖徳太子の和の精神を大切にして、みんなでこの困難を乗り切っていきましょう。

さて、ハリーポッターというお話を知っていますか。主人公の少年ハリーは、十一歳の誕生日に自分が魔法使いであることを知り、ホグワーツ魔法魔術学校へ入学し、様々な体験を通じて成長していきます。皆さんに、魔法学校の校長先生がハリーに伝えた話を紹介します。

魔法を使えない人間でも、ひとつだけ使える魔法がある。 それは「言葉」。

心ない言葉は、時に人を傷つけます。また、思いやりに満ちた言葉は人を癒し、勇気を与えてくれます。皆さんは、「言葉の大切さ」をしっかりと学んでください。日本語にはたくさんの美しい言葉があります。その中でも、人を幸せにしてくれる魔法の言葉があります。それは「ありがとう」という言葉です。

素直に「ありがとう」と言うことで自分も笑顔なれますし 相手の笑顔も引き出せます。聖徳学園の生活で一番たくさん「ありがとう」と言った人が、きっと一番幸せな学校生活を過ごしたことになるのだと思います。まず、私からみなさんに感謝の気持ちを伝えさせてください。今日まで待ってくれて「ありがとう」。

皆さんの六年間がたくさんの笑顔で満ちたものになりますように。
以上、入学に当たってのお祝いの言葉といたします。