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2021年度中学入学式
2021年度の中学入学式を行いました。
昨年度は時期も遅れ,各クラス毎,生徒のみの入学式となってしまいましたが,今年度は予定通りに保護者の方もお一人ずつではありますがご参列いただいて挙行できました。
<学校長式辞>
新入生のみなさん、聖徳学園中学校へのご入学おめでとうございます。
毎年お祝いの言葉を述べますが、今年ほど、この言葉に重みを感じたことはありません。
それは、皆さんが、前例のないコロナ禍を乗り越え、これまでの先輩たち以上に大変な努力を続けて聖徳学園に入学してきたからです。
本当によく頑張りましたね。
例年ならば一人一人に私から身分証明書をお渡ししておりました。
しかし、現在の感染状況を踏まえて簡素な式とし、保護者の参列も一名でお願いする形になってしまったことをお許しください。
保護者の皆様、コロナ禍の中で休校になったり、ご自身のお仕事のスタイルも変わるなど環境が大きく変わる中でお子様の入試をお迎えになり、さぞご心労も大きかったことと拝察申しあげます。
今、お子様の晴れ姿を見て、感慨もまた格別であると存じます。
本日より大切なお子様をお預かりいたします。
コロナ禍の中での学校生活となり、予定通りに何事も進まないこともあるかも知れませんが、その都度、最善の道を考えて対応してまいります。ご理解・ご協力のほどお願い申し上げます。
さて、新入生の皆さんには、「比べない勇気」というお話をしたいと思います。
みなさんは火曜日にいよいよiPadを手にします。
楽しみですね。
iPadなど、時代を変える革新的な製品を生み出しているApple社を創業したスティーブ・ジョブズは、次のような言葉を残しています。
「自分のことを、この世の誰とも比べてはいけない。それは自分自身を侮辱する行為だ」
なぜ、比べてはいけないのでしようか。
「みんな違って、みんないい」から人間はおもしろいからです。
全く同じ人間などいません。
兄弟でもずいぶんと違うものです。
他の人にはない自分の特徴を「個性」といいます。
全員が同じ顔して同じ行動をするならば、それはもはや人間ではなくロボットです。
ところが、ついつい私たちは自分を他の人と比較してしまいます。
たとえば学校のテストなどです。他
の人より点数がよくて優越感にひたったり、点数が悪くて自分はだめだと自信をなくすことがあります。
でも、良く考えてみてください。
国語は苦手でも理科が得意だったりします。
点数は悪くとも走ることにかけては負けない人がいたり、お友達の事を心から心配できる人もいます。
人間には必ず何か才能があるのです。
もしかしたら日本一になれる才能が隠されているかもしれません。
しかし、多くの人はそれに気がつかずに人生を終えてしまいます。
先生や親から言われたことしかせずに、自分で本気で見つけようとしないからです。
いくら天才的な能力があったとしても、それに気が付かなければ、せっかくの才能は発揮されません。
また、才能を育む環境がなければ、宝の持ち腐れとなってしいます。
皆さんが頑張ってきたはこれからの学校生活で、他の人と比較するのではなく、自分と向き合ってください。
たくさんの新しい事に挑戦してください。実際に体験してみることで、それまで気が付いていなかった自分の新しい姿にきっと気が付くはずです。
自分にできるだろうかと不安に思っても、「失敗したっていいさ」と考えて挑戦してください。
聖徳学園は挑戦しての失敗は「またがんばればいいさ」と先生も仲間も許してくれる学校です。
色々と探してみると自分の良い所、成長したところはたくさん見つかるはずです。
自分の悪い所ばかり気になる人は他の人の悪い所ばかり見るようになります。
そして、自分の良い所に気が付く人は、他の人の良い所をたくさん見つけてあげられるようになります。
お互いの違いを理解し、相手の良い所をみつけていくというのが、聖徳学園が一番大切にする聖徳太子の「和」の教えなのです。
夜空の星は明るさも色も違いますが、それぞれが輝いて美しい星空を作っています。
「みんな違って、みんないい。」
聖徳学園で一人一人が輝く星になってください。
以上、入学に当たってのお祝いの言葉といたします。